世界をつくり替えるために

著者:小林康夫

 前置き:

現代文で学ぶことは大きく分けて二つ。二項対立(論理構造)と、抽象的思考と具体例の識別です。

 現代文では今と昔、日本と海外、一般論と筆者の持論というように、対比軸をもって物事を論じています。これを二項対立といい、何と何を対比しているのか、筆者の意見の根拠は何か、論理構造を考えることが大事です。

 また、筆者は抽象的な持論を持っており、その持論を具体例で補強しています。筆者は結局何が言いたいのか。抽象的思考と具体例を識別できるようになりましょう。

 さて、今回の「世界をつくり替えるために」では、率直に筆者が持論を綴っています。具体例に惑わされず何が言いたいのか段落ごとにまとめれば、筆者が何を言いたいのかが見えてくるはずです。

要約文

第一段落: 「世界と自分とのズレ」は大人になると忘れてしまう感覚であり、この感覚こそがあらゆる未来の「種」を生み出すのだ。

 具体例: どうして自分は学校に通っているのか? どうして自分は勉強しなければいけないのか? この「どうして」という疑問が「世界と自分とのズレ」の具体例である。

🐿の補足: 大人になるとこの感覚はなくなってしまう。と筆者は述べます。そうかもしれないです。🐿も金のために、よくわからないお仕事をしてますし。毎日脳死状態で会社へ行き、なんとなーく会社の利益になりそうなことをやっている。なぜ自分はこのお仕事をやっているのか、なんて考えないですね。(もちろんそうでない大人もたくさんいますけど)


第二段落: 人間は「ズレ」を感じるからこそ、自分の世界を作り変えようという発想に至ることができる。その方法を学校で学んでいるのだ。

  対比: 魚は水の中、鳥は空の中でしか生きることができない。そしてそれを認識することもない。よって空で生きようと考えられる自由な魚はいない。 一方人間は空を飛びたいと思ったら自由に飛行機を作ることができる。自然を学んで役立てること。実際に人間が作ったものを学ぶこと。この二段階の学びが世界を作り変える方法なのだ。

🐿の補足: 何かに不満を持った時、それは世界をよりよくするチャンスです。不満は言葉にしましょう。そして愚痴るだけではなく、どうすれば変えられるかを考えましょう。


第三段落: 学校では頭の働かせ方を学べ。

  対比: (一般論では学校ではテストの点や成績を取るために学ぶと考えがち)

 具体例: 具体的には好き嫌いから距離を置いて考える癖をつけること。全体を見て物事を考えること。


第四段落(まとめ): 今の「世界と自分とのズレ」は種であり、将来花開くはずだ。

🐿の補足: よく「原点」とも言われます。将来やりたいことを聞かれた時、この「ズレ」がないと、何も答えられません。自分が過去にやってきたこと。その中で感じた疑問、「もっとこうやればいいのに」という葛藤。その「ズレ」が種となり、将来やりたいこととなって花開くと筆者は述べているのです。

このズレを感じられる思春期のうちに、様々な体験をしましょう。いろんな疑問を言葉にしましょう。やりたいことはその先に見つかるはずです。


どんな話か理解できたでしょうか?

 Wantedly というベンチャー企業を主なターゲットにした就活アプリがあります。ベンチャーとは自分で会社を作って(起業と言います)、まだ世界の誰もやってない、自分の事業で世界を作り変えようとする企業のことです。ロボットや遺伝子などの最新技術もあれば、ITの力でアプリを作って世の中を便利にしたり、お金の動きや法律を応用して生活を豊かにしたりと、やり方はそれぞれです。

 そうです。世界は案外、自分の力で変えられるのです。

 みんな勉強して世界を作り変えています。高校の勉強が何の役にたつのかわからないと嘆く高校生がいますが、逆に考えると、高校の勉強ほど自分の視野を広げられる時間はありません。生物や物理、数学、古典に英語、世界史日本史。真剣にやれば世界を変えるヒントが沢山見つかるはずです。

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世界をつくり替えるために” に対して1件のコメントがあります。

  1. shimarisu より:

    授業案:
    文章を読み、段落ごとに一番重要と感じた箇所に線を引き、段落ごとに1行で要約せよ。

  2. shimarisu より:

    授業案:
    Wantedly というアプリに登録し、様々な企業活動を検索して、心に残った会社の事業、自分に向いていそうな職種を一つずつ選び、紹介文を書け。

  3. shimarisu より:

    授業案:
    世の中の高校生の活動を検索し、心に残った活動を調べよ。彼らが何をきっかけにその活動を始めたのかを調べ、その活動全体を紹介せよ。

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