交換は愉しい

著者:内田樹

 前置き:

現代文で学ぶことは大きく分けて二つ。二項対立(論理構造)と、抽象的思考と具体例の識別です。この技術を使って文章を要約できさえすれば、人生に必要な国語力は十分です。

 現代文では今と昔、日本と海外、一般論と筆者の持論というように、対比軸をもって物事を論じています。これを二項対立といい、何と何を対比しているのか、筆者の意見の根拠は何か、論理構造を考えることが大事です。

 また、筆者は抽象的な持論を持っており、その持論を具体例で補強しています。筆者は結局何が言いたいのか。抽象的思考と具体例を識別できるようになりましょう。

今回のテーマは「コミュニケーション」です。愚痴に対する正答は、共感と解決策の提示、どちら?って話です。

要約文:

第一段落: 人間が仕事に求めているのはコミュニケーションである。

  対比: 仕事の目的は「結果として価値あるものを作ったり、それでお金を儲けること」ではない。「他者とのやりとりや他者から受ける評価」である。

 具体例: 昔、「イライザ」というコンピュータソフトが開発された。「私はウチダです」と打ち込むと「あなたはウチダさんですね」と、「私今日疲れてるんです」と打つと「あなたは今日お疲れなんですね」と帰ってくるようなソフトである。これを精神障害者の治療に使ってみると、はっきりとした効果があった。「他者」から応答されたり、自分のやったことを評価してもらえることはとても愉しいのだ。

🐿の補足: 要約してみると、筆者の結論と具体例は大分離れているような感想を抱きますが、他者とコミュニケーションすることが大事、という点では共通しています。

 蛇足ですが、仕事は人間関係、給料、拘束時間のうち一つでも満足できれば続けなさいと昔言われたものですが、筆者の理屈で言えば、人間関係だけよければあとはブラックでもいいんじゃない?ということになりますね。長時間労働や低賃金でも、「やりがい」があれば案外続きます()。自分がやったことがちゃんと評価されて返ってくるのは、それだけで嬉しいことなんですよね。その代表例が「教職」なんですけどw


第二段落: 「やりとり」するのが人間の本質である。

 具体例: 古来より、人類は交換することが楽しかったから発展があったとされる。単に生きるだけだったら要るだけ栽培したり採ったりすればいい。しかし交換することが楽しかったから多めに作り、交換を楽しみ、交換するために分業や階級、果ては国家が生まれたとされる。


第三段落: 「やりとり」が愉しいのは「会話」でも同じである。言葉が帰ってくると、自分の存在が承認され、必要とされていることがわかる。

  対比: コミュニケーションの種類は、「情報交換」と「交話的メッセージ」にわけられる。前者が「日本経済の今後について」のような有意な情報の交換であることに対し、後者は上に出てきたイライザのような、「愛してる」「私も愛してる」という言葉を延々と繰り返すコミュニケーションのことである。

 具体例: 「とうとう着いたね」「着いたわね」「いい景色だね」「ほんと、いい景色」「気持ちいいね」「ええ、すごくいい気持ち」この会話は情報交換のためではない。「ここにあなたからのメッセージを一言漏らさず聞いている聞き手がいますよ」という事実を告げるためのコミュニケーションなのだ。恋人のような一番必要とし合っている人たちの会話では、交話的なメッセージが会話の主体となる。

🐿の補足: え、、、こんなつまらない会話を交わすのが恋人関係なの? 狂ってない? どこか頭のネジ外れてないと人類は恋愛できないのか。。。とか考えていた時期が🐿にもありました。。。

 筆者の出す具体例は少し極端な気もしますが、実際愚痴やなんでもない日常会話を想定すると、確かに上記の「交話的会話」は癒されます。ある時他人に愚痴を言って解決策を提示され、「今解決策は求めてないから今は黙って🐿の話を聞いてほしい」と言えば「これだから女は」と性差別的発言を返されてイラっとしたことがしばしば。逆に🐿が人の愚痴を聞いて解決策を提示するという「加害」をしてしまい、やっぱり不機嫌な表情されたこともしばしば。

 弱ってる時は自分の話を聞いてもらって肯定されたいし、そこで話を遮られて討論始まるのは疲れるんですよね。それは男女関係ないと思います。「自分合理的だから無駄なことやりたくないんだよね〜」という人を見たら「この人は単に優しくないんだな」と思うし、交話的会話が楽しめるようになると人生は少し生きやすくなりました()。つまらない話を聞き取ってもらえるなんて、人間として幸せすぎ!!さいこう!!!と思うのです。

以上、人間として生まれた以上、コミュニケーションは大切だよね。って話でした。

どんな話か理解できたでしょうか?

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